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書評のブログ。

2022-10-01から1ヶ月間の記事一覧

【書評】「遠い太鼓」(村上春樹)を読んでの感想

はじめに 村上春樹さんが1980年代後半にヨーロッパに滞在していた時に書かれた旅行記です。当時書いていた小説として、「ノルウェイの森」、「ダンス・ダンス・ダンス」が出てきます。小説を書いていた時期の心境を知ると、やっぱり読んでみたくなりますね。…

【書評】「やがて哀しき外国語」(村上春樹)を読んでの感想

はじめに 村上春樹さんがアメリカに滞在されていた時期にかかれたエッセイを集めた本です。1990年頃のアメリカの話になります。 村上春樹さんのエッセイの中でも、海外での暮らしのエッセイはより楽しめるものになっていると思います。気軽に読めて、当時の…

【書評】「海苔と卵と朝めし(夜中の薔薇)」(向田邦子)を読んでの感想

はじめに 向田邦子さんの子供の頃の食べ物について書かれたエッセイです。朝ごはんの光景が描かれます。自分はその場にいないのに、何故か見たことがあるような気になってしまいます。バタバタしたエピソードが語られているのに、おちついた雰囲気も感じられ…

【書評】「逃げる(長城のかげ)」(宮城谷昌光)を読んでの感想

はじめに 劉邦と項羽の戦いのクライマックスの部分が描かれた作品です。描かれるのは、表ではなく、裏。項羽の姿が中心ではなく、項羽の配下の武将、季布の物語になっています。 目次 はじめに 目次 キーワード3選 逃げることについての深い洞察を感じる 劉…

【書評】「皇甫嵩(三国志名臣列伝 後漢篇)」(宮城谷昌光)を読んでの感想

はじめに 皇甫嵩という人物については、この作品を読むまでは知りませんでした。三国志に登場する人物であるというくらいの知識で読み始めました。 余談になりますが、皇甫嵩の名前を単語変換で1回で変換できました。内容とは関係ないですが、どれくらい有名…