はじめに
本作品は、記念写真にまつわるエッセイです。
向田さんの家族や、子供時代、学生時代の思い出が次々に描かれます。
目次
全体の感想
一読後の印象としては、親しみやすい1篇でした。
記念写真は誰でも撮ったことがあるからではないかと思います。
向田さんの時代とは異なるんですが、自分の思い出も頭に浮かんできます。
そこが楽しく、親しみを生むんだと思います。
写真の思い出が、人との思い出に着地していくんです。その読み味が心地いいんですね。
キーワード3選
笑顔
写真を撮るときに笑うのは難しいという内容です。
確かにその通りですし、武田鉄矢さんが撮影の際に同僚を笑わしていたエピソードも楽しいですね。
お祖父さん
向田さんのお祖父さんの思い出は、親しみがわいていいなと思うんですね。
本編の中のエピソードも微笑ましいです。
恩師
学生時代の先生と撮った記念写真の思い出もあります。
家族とも友人とも違った距離感の記念写真ですね。
再会した際のエピソードも味わい深いです。
印象に残った文章
...私と一緒に写した写真は一枚もない。
> 「父の詫び状」(文春文庫)より引用
写真のエッセイの中で、取らなかった思い出に触れています。
撮っておけばよかったと思うのも写真の思い出のひとつだとおもいます。
共感できる人もいそうだなと思いました。
おわりに
さらりと読める1篇です。
笑えるエピソードと写真から思い出される情景がとても良いバランスで描かれています。
少し空いた時間に読むのに最適な作品だと思います。
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