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書評のブログ。

【書評】「鎌倉武士と一所懸命(司馬遼太郎対話選集1 この国のはじまりについて)」(司馬遼太郎)を読んでの感想

はじめに

司馬遼太郎さんと、永井路子さんとの対談です。
鎌倉幕府成立時の日本社会について語られています。

目次

全体の感想

平家物語の時代の内容について語られています。
基本的なことは知っていても、お二人ほどの知識は当然ながらないので、勉強になるなというのが率直な感想です。
日本社会の一つの時代を切り取った捉え方を学ぶのによい資料になるのではないかと思います。

キーワード3選

東日本と西日本

源頼朝の時代の日本社会についてお二人のとらえ方が語られており、東と西の社会の違いがあるとされています。
この時代の社会について、深く知る機会はなかったので非常に興味深かったです。
社会を変える原動力になったものが何だったのかを考えるきっかけになると思います。

源頼朝源義経

頼朝と義経については多くの捉え方があると思います。
どうして二人は平家物語のような変遷を辿ったのか。
多くの解釈がありますが、お二人の対談の中での解釈もとても興味深いものでした。

平家物語

平家物語の時代についての対談なのですが、その背景にあった社会についての認識が変わる内容かと思います。
物語の捉え方がより深くなると感じました。

おわりに

司馬遼太郎さんが日本の歴史について語っているので、すごく引き込まれるものがありました。
司馬さんは、対談集も多く刊行されており、小説や紀行文とはまた違った魅力があります。

ぜひ、対談集も手に取っていただけると、新しい司馬遼太郎さんの作品の楽しみ方が広がるのではないでしょうか。