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書評のブログ。

【書評】「視ることの魔(路上の視野Ⅰ 紙のライオン)」(沢木耕太郎)を読んでの感想

沢木耕太郎さんがスポーツの視方、そして、取材論について書いている作品です。
特に若い方が読むと、スポーツの楽しみ方を知ることができて、プラスになるのではないでしょうか。

スポーツの楽しみ方を知りたければ、読むといい作品だと思います。
思い込むことの重要性、いかに愉しむかを突き詰めていく方法論が書かれています。

スポーツという枠を敢えてとりはらい、汎用的な「たのしみかた」というものとして捉えなおすと、
以下のようになるのではないかと思いました。

1.思い込む
2.ものごと自体に近づく
3.そこに何がかかっているかを理解する
4.自然に愉しむことは不可能だと理解する
5.最高の瞬間があることを知る
6.過程の意味合いをしっかりと読み解く

この作品で書かれていた愉しみ方の方法論は、スポーツであるから、イメージしやすかったことが分かります。
汎用的に応用するのは少し難しいかもしれません。

何かスポーツを見たくなる作品です。
大きな大会の前に読むと、よいかな、と。