はじめに
皇甫嵩という人物については、この作品を読むまでは知りませんでした。
三国志に登場する人物であるというくらいの知識で読み始めました。
余談になりますが、皇甫嵩の名前を単語変換で1回で変換できました。
内容とは関係ないですが、どれくらい有名なのかというのを知った気がします。
目次
皇甫規
叔父の皇甫規が重要な人物でした。
兵法の師匠という感じです。
父親と比べて優れているというのが、皇甫嵩の見立てです。
人物を見る目を持っていたことを間接的に表現されていたように思います。
血縁者との関わりが人生に大きな影響を与えるのが、古代中国らしいなと感じました。
兄弟も今と比べると多いですし、色んな人物が親類にいるんですね。
文武に優れている
中国の偉人らしく、書物を多く読んで学んだ人物であったそうです。
将軍として活躍もした、言わば文武両道の人なんですね。
董卓
董卓との人生が交差するところが、クライマックスになっています。
武将として、戦場や政治の世界で関わっていて、興味深かったです。
人生の捉え方が色濃く、立場に反映されています。
おわりに
最後は、運命を受け入れて生きていくように見えました。
その根底にあったのが、書物であったという書かれ方が印象的でした。
当時傑出していたとされる人物の思想の拠り所だったんだな、と。
淡々として、静かに終わるところ、読後感がいいですね。