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書評のブログ。

【書評】「免疫「超」入門 「がん」「老化」「脳」のカギも握る、すごいシステム」(吉村 昭彦)を読んでの感想

タイトル通り、免疫学への入門書です。
研究者を目指す人や、学部を選択中の学生向けなのかな、と思いました。
もちろん、そうでない人が読んでも学べるようになってますが。

入門とはいえ、難しいですね。
パズルのような、アルゴリズムのような、計算式の連なりのような。
(正しい表現になっていないような気がします。)
本気で学びたい人向けの本といったところでしょうか。
初心者向けにレベルをおさえてくれているんですけどね。
専門的に学ぶとなると、もっと詳しく理解しないといけないと思うと。

研究の最前線での経験談が書かれているのも特徴で。
こちらは、研究者の読み物として興味深い。
学生にはこちらも参考になるんじゃないかなと。

普段の生活にすぐに活かせるような具体的なテクニックとかは書いてないです。
でも、理解しておくと、生活の指針にはなるんじゃないでしょうか。
徹底的に調べられた基礎的な知見だと思うので。
拙い知識でも体のメカニズムを知って生活するとどうなるのだろうという、興味が出てきました。

他の免疫学の本も読んで、知見を広げていきたいなと思った次第。