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書評のブログ。

2021-11-01から1ヶ月間の記事一覧

【書評】「彼の視線(像が空をⅠ 夕陽が眼にしみる)」(沢木耕太郎)を読んでの感想

はじめに 近藤紘一さんというジャーナリストの方について書かれた1篇です。近藤さんは、新聞社の特派員として、ベトナムや東南アジアで取材されていた方です。既に亡くなっておられるのですが、その生涯で残された著作物について沢木さんが書かれたものにな…

【書評】「思い出溢れる町、神保町(昼のセント酒)」(久住昌之)を読んでの感想

はじめに 「昼のセント酒」はテレビドラマを観て、読みたいなと思って、手に取りました。内容はエッセイになります。テレビドラマとは違ったコンテンツになっていると思います。 この作品は、神保町と久住さんの思い出も書かれているんです。思い出をとりこ…

【書評】「アンガーマネジメント入門」(安藤俊介)を読んでの感想

はじめに すぐイライラしてしまう性格を何とかしたいと思い、手に取りました。怒ると嫌な気持ちが続いてしまいますし、上手くいくものもうまくいかなくなってしまいます。そうならないために、学びたいと思ったのです。 著者の安藤俊介さんは日本アンガーマ…

【書評】「君は決して一人じゃない(後藤正治ノンフィクション第9巻)」(後藤正治)を読んでの感想

はじめに この作品は、1960年代のイングランドのフットボールとビートルズを中心にして、イングランドのフットボールの魅力について書かれたものです。 1960年代という年代は、イングランド社会で、フットボールと音楽が同時に盛り上がっていたことが分かり…

【書評】「「分かりやすい教え方」の技術―「教え上手」になるための13のポイント (ブルーバックス)」(藤沢 晃治) を読んでの感想

はじめに 人に何かを教える経験は誰にでもあるのではないかと思います。教える立場にたって分かるのは、教えることの難しさです。「教えるのは本当に難しい。」それが、私の正直な認識でした。少しでも上手な教え方を知りたいと思い、本書を手に取りました。…

【書評】「イシノヒカル、お前は走った!(敗れざる者たち)」(沢木耕太郎)を読んでの感想

はじめに 「イシノヒカル、お前は走った!」は「敗れざる者たち」に所収されているスポーツ・ノンフィクションの1篇です。競馬を取り扱った作品となっています。沢木耕太郎さんが、ダービーを目前にした厩舎に住み込んで取材して書かれています。厩舎には有…

【書評】「フットボールの犬」(宇都宮徹壱)を読んでの感想

はじめに 本書は、ヨーロッパのサッカー(フットボール)についての本です。主に2000年代のヨーロッパのサッカーシーンが分かる内容になっています。 宇都宮さんはワールドカップやEUROなどの大きな大会の記事も書かれています。本書を知ったきっかけはそち…

【書評】「ポーカー・フェース」(沢木耕太郎)を読んでの感想

はじめに 「バーボン・ストリート」、「チェーン・スモーキング」につづく沢木耕太郎さんのエッセイ集です。本書は、2011年に刊行されています。前の2冊に比べると、最近に書かれたものです。(もう10年以上前ではあるのですが。)書かれている映画が見知っ…