はじめに
「昼のセント酒」はテレビドラマを観て、読みたいなと思って、手に取りました。
内容はエッセイになります。
テレビドラマとは違ったコンテンツになっていると思います。
この作品は、神保町と久住さんの思い出も書かれているんです。
思い出をとりこむのもエッセイの魅力ですし、楽しめるポイントが詰まっています。
目次
全体の感想
今の銭湯とお酒ではなく、昔に体験した話がメインになっていました。
最近の銭湯の紹介とはひと味ちがった雰囲気のエッセイです。
お風呂上りにみた街の景色がイメージとして頭に残るんですね。
詳しい描写はないんですが。
キーワード3選
- ビール
- ランニングステーション
- 夏
1.ビール
本作品だけではありませんが、お風呂上りにビールをのむというのが一つのテーマみたいなものになってるんですね。
私はあまり風呂上りのビールが好きなわけではないのですが、美味しそうに書かれているんです。
2.ランニングステーション
銭湯がランナーが使用できるようになっています。
現代の銭湯の風景と過去の雰囲気が対照的なんですね。
少し、寂しさもあるのだと思います。
個人的には、変化していくことの良さがあると思うので、
今も同じ銭湯に入れるということに安心できるような気持ちになります。
続いていけることって、安心のもとになります。
3.夏
書かれている思い出の季節は夏です。
暑い日にお風呂にはいって、ビールをのむ。
イメージしやすいし、印象にも残ります。
このエッセイの印象として、夕暮れ前(15時過ぎ)の銭湯、居酒屋というのがあります。
印象に残った文章
'思い出話ばかりになるのを許してほしい。'
> 「昼のセント酒」(カンゼン)より引用
確かに思い出がたくさん書かれている1篇なんですが、この1文があると、印象が変わりますね。
心配りがあるエッセイという感じがします。
久住さんのエッセイにはこういった優しい配慮があって、そこも好きです。
おわりに
読んでいる間、ゆったりとした気分になれます。
銭湯もお酒も手軽にまねできるから、イメージもしやすいんですね。
ぼーっとしたい時に手にしたい本だと思います。