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書評のブログ。

2022-01-01から1年間の記事一覧

【書評】「苦い報酬(像が空をⅠ 夕陽が眼にしみる)」(沢木耕太郎)を読んでの感想

はじめに 本作品は、沢木耕太郎さんによるトルーマン・カポーティについての論評ともいうべきものです。私は、トルーマン・カポーティという作家をこの文章で初めて知りました。うっすらと知っていた「ティファニーで朝食を」という小説の作者であることと、…

【書評】「死に場所を見つける(貧乏だけど贅沢)」(沢木耕太郎)を読んでの感想

はじめに 沢木耕太郎さんと高倉健さんの対談です。沢木さんの作品を読む前には、お二人が対談されていることが意外に思えました。対談についての経緯は、エッセイなどで読むことができます。沢木さんの作品には、高倉さんのお話が多く出てくるんですね。お互…

【書評】「彼らの流儀」(沢木耕太郎)を読んでの感想

はじめに 本書は、沢木耕太郎さんのコラムを1冊にまとめた本です。人物を掘り下げたものが中心となっていますが、別の形態をとったものも含まれる多彩な作品群となっています。 目次 はじめに 目次 全体の感想 好きな作品3選 鉄塔を登る男 最後のダービー 理…

【書評】「贅沢な旅(貧乏だけど贅沢)」(沢木耕太郎)を読んでの感想

はじめに 本作品は、沢木耕太郎さんと阿川弘之さんが旅について語り合った対談です。深夜特急がきっかけとなった対談であり、お二人の旅の捉え方を知ることができると思います。 目次 はじめに 目次 キーワード3選 船旅 贅沢 深夜特急 印象に残った文章 おわ…

【書評】「中野のライオン(眠る盃)」(向田邦子)を読んでの感想

はじめに タイトルからは、どんな内容か想像がつきませんでした。(向田さんのエッセイはこのようなタイトルが多いようにも思いますが。。。)一読してみると、じっくりと読めるエッセイでした。 非常に共感できる内容ですし、また向田さんの体験したできご…

【書評】「学生アイス(父の詫び状)」(向田邦子)を読んでの感想

はじめに 読む前には、タイトルが印象的だなと思っていました。書き出しのアイスクリームがフランスに伝わったエピソードから徐々に引き込まれて一気に読んでしまいました。すうっと流れるような味わいのエッセイです。 目次 はじめに 目次 全体の感想 キー…

【書評】「記念写真(父の詫び状)」(向田邦子)を読んでの感想

はじめに 本作品は、記念写真にまつわるエッセイです。向田さんの家族や、子供時代、学生時代の思い出が次々に描かれます。 目次 はじめに 目次 全体の感想 キーワード3選 笑顔 お祖父さん 恩師 印象に残った文章 おわりに 全体の感想 一読後の印象としては…