はじめに
探検家の角幡唯介さんが様々な媒体で書かれた文章を集めた本です。
探検を書かれた本ではなく、山登りを中心にかかれた文章を中心に対談が入ってくるような構成で、多くのテーマが包含されています。
一番の感想としては、角幡さんが書いた探検の本を読みたくなる、というもの。
次は、「極夜行」を読もうと思っています。
目次
キーワード3選
人物
対談や書評といった形で様々な人達が登場します。
沢木耕太郎さん、開高健さんが印象に残りました。
沢木耕太郎さんとは対談をされていたんですが、鋭いやりとりをされていたように思います。
冒険についての意見をお互いにぶつけあう様子には、少し驚かされました。
開高健さんは、ベトナム戦争のルポルタージュについての考察が中心となっていました。
開高さんがベトナム戦争について書かれていたこと自体は知っていたのですが、本は読んだことがありません。
物書きの視点から、創作について書かれている点が印象に残っています。
社会への考察
山登りを通しての社会への考察が書かれていました。
冒険や、登山といったことに知識がないため、新鮮でした。
書評
本について書かれた文章の多く入っていますが、一番印象に残ったのは夢枕獏さんの本です。
山岳小説は読んだことないのですが、角幡さんが受けたインパクトが凄かったことがとにかく伝わってくるんですね。
おわりに
冒頭でも触れましたが、読後、角幡さんの別の本、特に「極夜行」を読みたくなりました。
冒険、山登りといった分野の奥深さと幅広さが分かる内容だったように思います。
そういったテーマの本を読んだことのない人にもおすすめできる本かな、と。