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書評のブログ。

【書評】「歴史からの救出者(像が空をⅠ 夕陽が眼にしみる)」(沢木耕太郎)を読んでの感想

チェーザレ・ボルジアの作品を中心にして塩野七生さんについて書かれた作品です。
あまり読んでいないくせに、塩野さんの本は好きでして。
ヨーロッパの歴史の深いところを知りたいと思ったら、塩野さんの作品をまずは手にとるといいんじゃないかと思っています。
(個人的には、ですが。)
海の都の物語を読んで、ヴェネツィアの歴史を知ったのですが、その奥深さには心底驚かされました。
手を出していないのですが、タイトルをみると、十字軍物語、皇帝フリードリッヒ二世の生涯、ローマ亡き後の地中海世界、とどれも面白そうで。

この文章で取り上げられているチェーザレ・ボルジアという人物については詳しくなかったのですが、沢木さんの文章から非常に魅力的な作品になっているのだろうな、と思っています。
史実と人物への洞察は何とも言えない読み味がつまっているんじゃないか、と。

塩野さんの本を手にとって、どっぷりとヨーロッパの歴史に浸りたいと思いましたね。